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1人美容室
私は10月から2月の間1人になりました。
開業当初は1人で始めたものの2年目以降1人営業という事はなかったです。
最大人員でも3人までしか経験しておりませんが、確実に私+ αがいる営業スタイルでした。
1人になってまず感じた事は、お客様(ニーズ)はあるのに手が足りないと言うことでした。
長年2人以上でやってます。
そうでなければとっくにお店自体なくなっていたでしょうから、当たり前と言えば当たり前なんですが、新しいことも始めようとしてましたし、本来はさらに人手を増やしたい位でした。
お客様のニーズに答えられないと言う事はサービス業にとって致命的であると思います。
もちろん状況を鑑みてくれるお客様も多数いらっしゃいます。
しかしサービスを受けたい時に受けれない、それが続くとやはり信頼は薄れてていくでしょう。
皆さんが皆さんこの状況をよしと思ってくれるそんな方ばかりではないでしょう。
それもいつまで続くか、先の見えないそんな中です。
このご時世、どんな業界であっても人材難を叫んでます。私が今までお話しさせていただいた沢山の経営者の中で人手が余っている、求人に困らないと言われたのはたった1人です。
10月の時点で、求人の問い合わせもなく、広告の反応すらない。
このいつまで続くかわからない状況の中、ここで発想を切り替え1人で行う、1人営業のお店にするそういったことも可能でした。
しかし私がそうせず、求人を続けて行ったわけは、もちろんお客様があふれている、そういった状況もありますが、
そもそも、私1人で幸せにできるお客様、スタッフがたくさんいることによって幸せにできるお客様、人数は違ってきます。
どちらを選んでも正解、不正解はないのですが、私は人を雇うと言った時点で、より多くの人に私のサービスを届けたいという思いでやってきました。
なので1人営業をするという選択はなかったのです。
それでも求人を行なっていても全く反応のない状況は変わりません。
もちろん求人に対してやれる事は全てやってます。テレビ新聞等のメディアの露出させていただきました。雑誌ネットフリーペーパーの広告を出してます。
より多くの人に知ってもらうためのサンサンキャンペーンも行ないました。
やるべきことと、やれることと、それらはほぼやっていると思います。
それでも来ない明日の見えない状況に何を減らそう、どう時間を使おう、そんなことばかりでした。
前の見えない見えない状況それでも続けていくために今が踏ん張りどころそう思って毎日を頑張っておりました。
1人になってさらに人の大切さがわかり、もし今後どなたか、当店で働いていただけたら、、、
その時にはやめない、やめさせないという仕組みを作ろうと思いました。
それこそ1人の今だからできることかもしれません。
1人だからこそ理念に落としこむ
働いていただく方に対しても、笑顔を提供したいという理念があります。
私の使命はそれを作り、落とし込み、笑顔でいていただける環境を作ることです。
他の美容室が出来る、出来ないに関わらず、当店は、他の業種で一般的なことは、もちろん提供したいですし、少しでも近づきたいと思っております。
働き方改革
先ずは、完全週休2日を決めました。
完全週休2日を提供する為、また、少しでも働きやすくする為に、今までなかった完全な店休日を作りました。日曜にです。
日曜を毎週固定のお休みとして、さらに1日選べるようにしました。
個人のイベント毎にも対応できるように、自分で週の中で決めれるようにしました。
固定の店休日を2日でもよかったのですが、より、その人、その人に応じた働き方を行う為には、フリーで選べた方がいいと思ってです。
その上で、特別休暇を設けました。
公休としてですので、理由は必要ですが、
子供の行事ごとでの休暇や
地元貢献活動として、奉仕活動や地元のお祭りなどへの参加
大会に参加する為、スポーツや文化活動でもよし、勿論、美容師のコンテスト等でもよし
などの特別休暇を5日まで取れるようにしました。
更に、短時間勤務でも社会保険に入れる選択を出来るようにしました。
次に、手当を充実させようと思いました。
基本給で増やしていければいいのでしょうが、なかなかそうもいかず、それならばと、
思い出手当と銘打ち、家族や友人との思い出をつくるため、対象者が住む市町以外へ出かける場合に10,000円を現金支給する手当を年3回支給することによって、より良い思い出づくりに役立ててもらおうとしました。
最後に副業の自由、Wワークの自由を決めました。
これは特に決めなくてもいいのだろうとも思いますし、必要な方、必要でない方が分かれると思いますが、ゆとりを持てるようになる分、色々とやりたい事があってもいいのかと思い、仕事に差し支えなければ大丈夫としています。
今までやってきたランチ会や、研修費用を負担する制度もあります。
こうして、珍しい制度等も導入したりしましたが、効果が出る訳ではなかったです。
働こうと思う上で、そこが本当に重要ではないかもしれません。
しかし、これらがあるからいいと思っていただけたり、周りの方にいいねって言われたり、何より少しでも笑顔になれるのならば、それでいいのかなと思います。
現に、その後当店で一緒に働いていただける方は、これらの制度に惹かれた訳ではありません。
なので、最後は縁なのかなとも思います。もし機会があったら迷わず私のもとに来てください。いただいたご縁大切にしたいと思います。
山口 貴史
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